今回は「若者の車離れ」について少し触れておこうと思います。
ここに非常に興味深いデータがあります。若者の車離れが世の中的に言われるようになって約15年ほど経過しました。理由は単一的ではなく、年々複雑化の様相を呈しているような気がします。
おそらく「経済的理由」「必要性」という側面は以前からもあったように思いますが、そもそも車の所有や乗車が「かっこよさ」や「ステータス」という体裁やアクセサリーのような感覚がどんどん低下しているように感じます。かっこよさを感じない、思わないという感覚値の低下が「かっこ悪い」という感覚まで飛躍し、若者のトレンドの中に全く組み込まれていない状況が、新たな車離れを助長している現実があり、供給側の危機感もその本質を確実に捉えきれていない。しかしその新たな側面は新たなビジネスチャンスでもあるとも思えます。そのためには既存の車に抱く価値観や概念を一度フラットにすることが業界全体で求められているのではないか、例えば所有という概念も「個」ではなく、「シェア」という表現や捉え方の方が若者にはしっくりくるだろうし、例えば走れば走るほど発電し、車以外の電力供給に寄与したり、電子機器との連動性を飛躍的に進歩させて「スモールオフィス」のような役回りを果たすなど、可能性は無限大にあると思います。経済的な負担という側面も移動広告のような利用方法や電波やGPSの利用価値を活かして個々のコスト負担を軽減できるかもしれない。そのことで新たな需要も生まれるかもしれない。そしてそういった需要やニーズを生み出せなければ、本当の意味での「車離れ」がトレンドとなってしまう可能性が高いと思います。
オートクラブ山本では定期的にこういった車業界やそれに付随する社会の変化などについてこのブログで触れていこうと思っております。そしてこういった世の中の流れを真摯に受け止めながら、10年先、20年先の未来のことも考えて、お客様に様々な価値を提供できるように日々努めてまいります。
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